二胡奏者・汪成のコンサート

汪成女史

二胡奏者・汪成女史は、私が注目している若手二胡奏者の3人のうちの1人です。
その汪成さんが、御尊母で揚琴奏者の成燕娟さんと叔父の成海華(セイカイカ)さんとの共演で、5月29日に、二胡と揚琴の世界」と言うコンサートを開きました。
(もちろん、それ以外にもチェロ+ドラム+キーボードありです)
なお、成海華さんのプロフィールはこちら
私は、撮影担当と言うことで、3台のビデオカメラをセットして撮影をしていましたが、非常に素晴らしいコンサートでした。
私から見て二胡奏者・汪成さんは、演奏中余り笑わないというイメージがあるんですが、それはそれ。
今回のコンサートでは、自然な笑顔が多かった気がします。
演奏家にとってもそれぞれあると思いますが、それが一つのスタイルであれば、そのスタイルを確立するというのも、これからの演出/演奏に関する一つの方法かもしれません。
演奏家のスタイルというのは、イメージ作り(の結果)でもあります。
イメージ作りは、試行錯誤の上で決定していくものだと思います。

今現在、汪成さんは、まだ23歳。
高校生から二胡を始めたとは思えないほどのテクニックの上に、人を惹きつける美しさを持っています。
その上で、プロの二胡奏者としてのイメージを確立させて行ければ、今の「チェンミン(陳敏)」以上の人気を獲得できる二胡奏者になれると感じます。
これから、いろいろと試行錯誤を重ねていくと思いますが、今回のコンサートにおける気持ちを忘れないで欲しいと強く願っています。
それだけ、今回は素晴らしい演出と、演奏でした。

今後は、さらに大きな会場で、自分を大きく見せる演出と、演奏以外の部分でも観客を魅了し、喜ばせる演出/MCを身につけて欲しいと思っています。
また、舞台の上では、もっと「自分を見て!」ぐらいの気持ちがあっても大丈夫だと思います。
そうすれば、二胡奏者・汪成さんは、日本でトップをねらえ二胡奏者になると思いますね。
一ファンとしては、今後が楽しみな二胡奏者です。