女子十二楽坊とムード音楽路線

シバの女王(ポール・モーリア)

女子十二楽坊の現在の活動で評価できるところは、今度のアルバムの傾向からも、イージー・リスニングとか、昔でいうところのムード音楽路線ってありますよね。
この路線って、デビュー当初からの路線変更ではありますが、中国楽器教室とかの教材には適しているとも思うのです。
現代の中国ベンチャーズ的な感覚もありますかね。
コピーしやすいアレンジとかにすると、中国楽器の人気も上がると思います。

この傾向だったら、「シバの女王」とか「真珠採りのタンゴ」あたりを取り上げてみてもいいのではと思いました。
このあたりの曲のノスタルジックな雰囲気は、まだ、根強い人気もあるんじゃないかな。
今後、「60年代映画音楽集」とか「愛のメロディー集」とかいったコンセプトのアルバムを企画してみては、どうだろうか。
どうせなら、ベタベタでいけば、それが個性にもなりますし、音楽として使われることも多いでしょう。

それと、日本国内のアレンジャーも使えるところで、制作費の加減ができるんじゃないかしら。
十二楽坊の年回りからしても、彼女達しか出せない雰囲気というのもあるし、意外に、大当たりするのではと思ったりします。

いつも、みんなで演奏しなくてもいいですよね。ピアノとかギターと小編成で演奏するのもいいですし。
ムード音楽というと、古い感じを受けますが、女子十二楽坊の名前でやるところに意味を感じるといいですね。
へたなヒット曲のカバーをやるよりは、後世に残るアルバムが作れるんじゃないかと思います。