東方女子楽坊C-gal

東方女子楽坊

昨年11月のバンクーバー公演が終了した後、
私は東方女子楽坊(日本名C-gal)の応援をすることにした。

そもそも日本では、中国古典楽器による現代的楽曲の演奏(いわゆる新民楽といわれる分野)という市場は極めて小さい。
特に、多くの人が思うように、
二胡、古箏、琵琶、揚琴、笛子を使った演奏は、総じて癒し系といわれる分野で括られてしまう。
言い方をもう少し変えれば、フュージョンやヒーリング音楽となろうか…

去年の今頃、もうすでに女子十二楽坊のブームは過ぎ去っていた。
つまり、女子十二楽坊という存在は、あくまでブームだったわけだ。

その当時、発売されていた女子十二楽坊のCDを見ても、
日本の楽曲のカバーやクリスマスソングのカバーに終始し、
冷静に受け止めればそう考えざるを得なかった。

そうした中で東方女子楽坊C-galという名前で来日した。

音楽的には、十二楽坊とは大きく違う。
来日前から注目している人もいた。
そして、ネット販売で東方のCD、DVDを手に入れていた。

十二が癒し系に分類されたとしても、東方の音楽は癒し系にはどうやっても分類されるものではなかった。
さらに、彼女たちのそのテクニックたるや十二楽坊を遙かに凌駕する。

私は思った。
東方女子楽坊の存在によって、
新民楽の新しいジャンルが日本で確立されるのではないか?
そして、これによって、十二楽坊を含めた、いわゆる新民楽の日本での市場が大きく広がるのではないか?

つまり…
新たに来日した東方のみならず、十二の再興、また、これから日本に来るであろう中国のミュージシャンにとって一つの希望になるのではないか?
そう考えた結果、女子十二楽坊と並行して東方女子楽坊の応援をすることにした……